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火山系フリーターの落書き帳

火山学者が書かない秘密の話。

研究者向きの人ってどんな性格?

1.はじめに

一般に、研究者と言えば、1つの物事に執着的に興味を持つ、オタク気質のちょっと変人が多いように思われています。 って・・・そんな気がするのは筆者だけでしょうか。

たしかに1つのことを突き詰める性格は、研究者には向いている性格の1つだと思います。

が、それだけでは研究者の必要な資質を満たせないと思うので、ちょっと思うことを書いてみます。

2.研究者に必要なこと

研究者に必要なことはもちろん研究成果ですが、それ以外にも必要なことがあります。 それはなんでしょうか?ちょっと考えてみました。

  • 自身の研究を正しく伝える能力
  • 他の研究者と連携して研究を進められる能力
  • 後進(これから学者を目指すあなた方のこと)を育てる能力

自身の研究を正しく伝える能力

自身の研究を正しく伝える能力とは、自分の研究成果を的確にアピールすることです。

研究成果のアピールは、最終的には論文という形でアピールされますが、それが全てではありません。 例えば、科研費などのお金を取るときや、特に若い研究者に求められるポジション獲得のためのアピール(就活と同じ)、そして研究者から一般の方への公表の仕方などです。

他の研究者と連携して研究を進められる能力

次の、他の研究者と連携して研究を進められる能力とは、その文章が示すとおり、他者との協調です。 特に大きな研究は一人では出来ないため、ある程度の作業分担は必須です。 そのため、必ずしも自分自身が重視していない研究をする場面も出てくるはずです。

後進(これから学者を目指すあなた方のこと)を育てる能力

後進を育てる能力もその文章の通り、自分よりも若い研究者を育てるための能力です。 特に、大学教授というポジションについた場合には、学生の面倒を見る必要が出てきますから、必ず必要です。

あれ?会社員と変わらなくない?

こうして見ると、研究者はごく普通の会社員に求められる能力と、そう大して変わらないように思えます。 もしあなたが、人と話すのが苦手だから研究者の道に進む、と考えているなら、それは危険な選択かもしれませんね。

3.オタク気質の性格が研究者に向かない理由

冒頭で述べたとおり、オタク気質の人は1つのことを突き詰める点において、他者を凌駕する才能を見せることが多いです。 そのような性格は、研究を進める上で強力な推進剤になります。

だが一方で、そのような気質の人は、他者とのコミュニケーションを苦手にする場合があります。 もちろん全ての人がそうとは限りませんが、そういう人もいるのは事実です。

そんな彼らの性格に特に不足するのが、

  • 他の研究者と連携して研究を進められる能力
  • 後進を育てる能力

です。

例えば、大学の教授や助教授など、学生を面倒見る立場での採用では、「後進の教育に熱心であること」という条件が付くことも多いです。 そういう条件が付くのは、後進の教育よりも自分の研究に没頭する人が多い表れなのかもしれませんね。

また、後進に対して必要以上に自分の成果をアピールしたがる人もいらっしゃいますが、人望という面ではあまりよろしくありません。育てるもなにも、人がついてこないのでは、「あの人は能力はあるけどねぇ・・・」と言われてしまうのが目に見えています。

4.研究者に向く性格はどんなか?

以上から、研究者に向く性格を以下のように考えることが出来ます。

  • 研究を突き詰めるのが楽しい人(物事に対して「なぜ?」と考えることが研究の本質)
  • 他の研究者と十分にコミュニケーションが取れる人(少なくともきちんと話が出来る人。コミュニケーションは鍛えればなんとかなる)
  • 物事を教えることが好きな人(ほっといても後輩が寄ってくるような人望の厚さがあれば強い)

もちろん語学の勉強など、絶えず自分をアップグレードできる強さも必要だと思います。

(自分の興味がある)研究だけに没頭できる人はいっぱいいます。 また、人に言われて、初めて「なぜ?」に気づく人もいっぱいいます。

でも、自発的に研究を進めながら後輩の面倒を見たり、一緒に事務作業をこなせたりする、マルチタスクの人は限られます。 ちょっと期待値が高めですが、あなたがそういう能力を満たせるなら、就職先には困らないと思います。

5.おしまい

以上が研究者に向く性格です。

なお、筆者はそういった人望も才能も特に持ち合わせていないので、研究者を目指すには人一倍努力をしなければいけないのです。 富士山を一合目から登るぐらいに険しい道ですね。

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